2009.05.01

ナルキッソス3rd 「死神の花嫁」

ナルキッソス3  Die Dritte Welt(通称ナルキ3)
「死神の花嫁」

タイトルがついていたはずなのにタイトルの印象が薄かったのは
最後まで「死神」も「花嫁」も登場しなかったせいだと思っていた。

「神の手」と呼ばれた外科医・高原は、
医師でありながら患者を救うことができない現実に直面し、
手術室で「殺してやれば 楽にしてやれるのに」と口にする。
発言を聞いたスタッフから噂は広がり、彼は「死神」と呼ばれるようになる。
その事件をきっかけに高原は勤務してい大学病院を辞め遠い病院に転属する。

 「もし安楽死が治療として使われていたら先生はそれを使いますか」
 「目に前に苦しんでいる人がいて 先生はあきらめることができますか」
 「目の前で人が死んで 先生は笑えますか」
 「私はあきらめなくちゃいけないんです」
 「私は笑ってなくちゃいけないんです」

かつて勤務していた大学病院で、同じ病院の看護師だった海璃は尋ねた。
高原は答えられなかった。
高原自身、「死神」であることに抵抗し続けていたからだ。
しかし海璃は高原に「死神」を求めていた。

高原の転属と同時に海璃も病院を辞め、高原の部屋で同棲を始める。
いつも身を寄せ合って暮らした小さなアパートから、
高原の病院にほど近いマンションに引っ越した日、事件は起きる。


ナルキッソスで最初に疑問に思ったのが「なぜ7階なのか?」だった。
生きていくために戦う場所と、死への準備を始める場所が
同じ病棟の異なる階に存在することに違和感を覚えた。
「7階」と呼ばれる場所。
安佐乃志道が「この国のホスピスはホスピスではない」と弾劾する。
第1作目からの疑問がここで露わにされる。
安佐乃志道は高原が海璃を捨てたと責めた。

高原が自分が担当する肝癌の患者に「治療をしないと入院できない」
と説明するシーンがある。
「自ら望んでホスピスに入るものはいない」という
安佐乃志道が高原を責めた言葉への海璃の答えがここにあった。

海璃は自分の病気を知ったとき、死神と戦うことを望んだ。
死神に負けない、高原と強く生き抜くことを望んだ。
7階に行くこと・・・それは死神に自らを委ねること。
海璃が7階に行くことを受け入れたのは、それが
”高原と最後まで一緒にいられる唯一の方法”だったからだ。

自分のために高原が仕事を放棄するのは受け入れられない。
病院にいれば、たとえ一緒にはいられなくても
病室の空気に高原を感じることができる。
自分に施されるのが延命を目的としない終末医療であっても、
”治療”を受け続ける限り、この病院にいられる。
そして・・・死に怯えていた海璃は、死神を待っていたのではないか。

安佐乃志道は彼の妻の死神となった。
母を殺した父を「死神」と呼んだ海璃。
妻に続いて娘にも自らの手で安楽な死を与えようとした父。
「死神の花嫁」は夫の手で天国へ送り出された海璃の母ではなかったのか。
そして海璃自身が「死神の花嫁」となることを欲していたのではなかったか。

最後の仮退院で海璃は高原のプロポーズを拒んだ。
「家族」ではなく、医師と患者として最後を迎えることを選んだ。
高原は「死神」になれなかった。
海璃が待ち望んだ「死神」は来なかった。


今回の『ナルキッソス3rd』は、同じナルキッソスの世界観で
4人のライターによって描かれている。
とも氏によって描かれた1st、2ndで、主人公たちは死を淡々と受け入れていた。
死を感じさせる最後でありながら、奇妙な爽快感さえあった。
しかし本作のうちの1編、ごぉ氏によって描かれた「死神の花嫁」で
主人公は死に怯え、生に執着する。死にたくないと叫ぶ。

第1段階「否認」
第2段階「怒り」
第3段階「取引」
第4段階「抑鬱」
第5段階「受容」

作品の中で、死に行くことを受け入れる5つの段階について、
高原が終末医療に関する本を読むシーンがある。
第5段階の「受容」を描かなかったは、作者ごぉ氏の若さ故なのだろうか。


Nar3_banner


| | コメント (0)

2009.02.04

確定申告でトクする方法

やっぱり専用ソフトやガイド本を買わない事ですかねぇ。
国税庁の申告書作成ページは良くできていて、
医療費控除の申告程度なら一見さんでも楽々です。
住所を入力すると担当税務署の住所を印字してくれます。
WEBページ担当者、なかなか良い仕事してます。

節約本を買う時点で既に余計な支出だし、
片付け本を買うとその本を片付けられないし、
そんな矛盾に気づかないふりをして
日々生活しているわけですね。

ところで、ATOK2008で「そんなむじゅん」を変換すると
「ソンナム(城南)順」が出てくるのはどういう仕様ですか?
大韓民国京畿道の市なんて知らないし。

|

2009.02.03

連続テレビ小説『めぞん一刻』

伊東美咲のTVドラマ版を見ながら、
これは連ドラで見たかったなぁ、と思った。
三鷹さん(沢村一樹)、四谷さん(岸部一徳)のキャスティングは絶妙だし
ゆかりさんにいたってはもう菅井きんしか考えられない。
まぁ伊東美咲の管理人さんには異論もあるだろうが…。

雑誌連載は足かけ8年。
春になればさくらが咲き、登場人物も一つ年をとる。
実際の時間と共に主人公がちゃんと成長していく物語だった。
五代だけでなく、管理人さんも他の登場人物もまた
それぞれのエピソードがあり、そのたびに少しづつ成長する。

有名なシーンだけを抜き出した2時間ドラマ枠でなく、
半年かけてゆっくり見たいと思うのですよ。

追記:
ブログをアップしてから同じネタに参加したブログを見ていたら
同じ主張をする方がいらっしゃいましたわ。ちょっと嬉しい。
 『MINEのそんなのアルカっ




コネタマ参加中: ドラマ化してほしいマンガはどれ?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.02.01

毛利の油揚げ

「今まで食べた中で一番美味しい油揚げだ」
と、家人が褒めた。私もそう思う。
かりっと香ばしく揚がった油揚げは大豆の味がする。
父が健在の頃、油揚げをコンロで炙って
軽く焦したのに醤油だけつけて酒の肴にしていた。
随分シンプルな肴だと思っていたが、
美味しい油揚げにはこれで十分なのだ。
少し甘めに煮含めるとご飯がすすむおかずになる。
美味しい炊き込みご飯の秘密は毛利の油揚げだ。

090201_112701
底辺21㎝、高さ11.5㎝、厚さ2㎝、重さ45g、2枚入り210円
関東の油揚げとは随分趣が違う。

毛利食品…広島県東広島市志和町の豆腐店。
「毛利の豆腐」は地元では昔から普通に売られているので、
身近にありすぎて、特に有名というものでもなかった。
ただスーパーで大手メーカーの安価な豆腐と並べても
値段の高い「毛利の豆腐」が売れなくなる事はなく、
いつも「毛利の豆腐」から先に売れていくそうだ。

090201_112201

美味しい豆腐屋さんが作った美味しい油揚げ。
昔ながらの製法で大量生産はしていないので、
地元志和町とその周辺の町でしか買えない。
HPもなければ通信販売もしていないので、
買出しに行くか伝を頼って送ってもらうしかない。
年に何度か送ってもらっては冷凍保存しているが、
やはり作って時間がたっていないものが美味しい。
近所に美味しい油揚げがないものかと探してみたが
これより美味しい油揚げは、まだ見つからない。

|

2009.01.23

不愉快なチラシ

「ふゆかい?…風呂ふき大根の美味しい季節だ」

090123_082201

当マンション世帯主様   重要
    設備に関するお知らせ。
拝啓
 平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。現在お住いのマンション様はNTT東日本の「Bフレッツ」光ファイバーインターネット設備の設置が完了しております。電話加入権をお持ちでなくても追加料金不要でご利用して頂けます。
 今回、お正月企画「お年玉最大35000円キャッシュバックキャンペーン」を下記期間にて受付いたします。ADSLからの乗り換えや新規でインターネットをご検討の方、是非この機会をご利用下さい。
【期間限定1月23日~26日21:00まで】
       ・
       ・
       ・
…………重要でも何でもないじゃん。
A4の用紙にそれっぽいフォントで2色刷。
管理会社を装った姑息なデザインが腹立たしい。
 NTT東日本販売パートナー
 株式会社USENフレッツ受付センター 
 O12O-511-95O(携帯・PHS OK)
おまえの事だ。
他にもNTT東とあと良くわからない代理店の
勧誘チラシ波状攻撃が鬱陶しい。
しかもうち、引っ越して来た時から光だし。
初期優待はとっくに終わって毎月定額料金だし。
同じ長屋でユーザーが増えると速度落ちるし。
最近来なくなったが、ケーブルTVも五月蠅かった。
光を契約している家にたいして変わらない料金の
ADSL1Mを勧めるわけわからん営業だったが。

ブロードバンド事業もそろそろ行き詰まりかしらね。

|

2009.01.22

桜花

学校のそばに小さな文房具屋があった。
店の一番奥にはプラモデルが並べられていて、
ウォーターラインシリーズを買ってきては
組み立てて机に並べて遊んでいた。
ランナーをのばしてアンテナ線を張るのが楽しい。
「那智」「摩耶」「日向」「高尾」…
美しい日本の名前の艦艇が好きだった。

「桜花」はその店で買った。
他の航空機のモデルに比べて随分小さな箱で、
つるんとした銀色の機体が描かれていた。
「桜花」が特攻機であることは知っていたが、
手に取った時はまだ、そのセンチメンタルな名前と
かつての悲劇の断片的な知識しかなかった。
いつものように気楽に組み立てているうちに、
航空機の構造や設計の知識のない私でも、
これが「飛行機」とは明らかに違う
人を乗せた爆弾だとわかってきたのだ。
作業を進めながらだんだん陰鬱な気分になってきて
完成しても嬉しくなかったのを憶えている。
桜のデカールのピンク色が妙に浮いていた。

20数年ぶりに思い出して、
このプラモデルの事を調べてみたが、
単独のパッケージとしての情報がない。
当時どこが作っていたかも不明。
現在はハセガワから1/72一式陸攻の
付属として入手は出来るようだが、
もう作る事もないだろう。

S




コネタマ参加中: あなたが作った自慢のプラモデル教えて!

| | トラックバック (0)

2009.01.21

幸せなアメリカ

熱狂する市民、歓迎する世界。
希望を託せる指導者を得たアメリカ。
今、世界で一番幸せな国。

かつて、ほんの数年前の日本も
カリスマの出現に国民は酔った。
日本の復活を彼に託した。
そして夢は醒め、
未曾有の不況のただ中にいる。

独裁者は、
自ら考え判断する事を放棄した
心弱い民衆が生み出すと聞いた。
この国で民衆に熱狂的に支持される
強力な指導者を望むのは
やはり危険な誘惑なのだろうか。

|

2009.01.18

アラフォーが選ぶアニソン BEST 20

年末年始は「今日も一日アニソン三昧FINAL」
…ですごそうと思っていたのだが、
さすがに不惑をこえたいい大人が大晦日に一日中
ラジオにかじりついているのは如何なものかと。
故郷に帰省して家族と炬燵で天津甘栗を剥きながら、
紅白歌合戦を見るのも大事なおつとめだ。
お楽しみは年明けに。
私には『OLYMPUS ラジオサーバー VJ-10』がある!
一ヶ月以上も前に録音予約し、前日に確認済み。
今回はラジオサーバーからiTunes→iPodに送って
持ち歩きながら聞き倒した。
途中で言い訳のような特集はあったものの、
基本はアニソン流しっぱなし。

タイトルコールの後いきなり一曲目が始まったら
驚いたかもしれないが、今回は曲紹介が先だった。
ネタバレのようでちょっとがっかり。
ゲッターロボの次がSolty Reiだったりで
相変わらず油断できない選曲だ。
オーラス前の曲紹介は藤崎アナもお疲れだったか。
「サイボーグ009より、誰がために鐘は鳴る」
そりゃ「誰がために」ですって。
たっぷり40年ぶんのアニソン三昧のリスナーは
同年代が多いと見た。しかも現役ファン。

そんなこんなで手持ちのアニソンフォルダから
「アラフォーが選ぶアニソン BEST 20」を作ってみた。
BEST10にしなかったのは、絞りきれなかったから。
80年代が多いのはもちろん仕様です。
90年代は仕事や遊びに忙しくて
アニメどころじゃなかったなぁ。
最近になって再び聞くようになったのは
ネットの恩恵とだけ言っておこう。


1.愛はブーメラン/松谷祐子
 「うる星やつら2ビューティフル・ドリーマー」1984
2.THE GALAXY EXPRESS 999/ゴダイゴ
「劇場版・銀河鉄道999」1979
3.ヤマトの賦-海神-/ささきいさお
「宇宙戦艦ヤマト 完結編」1983
4.ヤマトより愛をこめて/沢田研二
「さらば宇宙戦艦ヤマト~愛の戦士たち」1978
5.悲しみよこんにちは 斉藤由貴
 「めぞん一刻」1986
6.めざせポケモンマスター/松本梨香
 「ポケットモンスター」1997
7.残酷な天使のテーゼ/高橋洋子
 「新世紀エヴァンゲリオン」1995
8.アンインストール/石川智晶
 「ぼくらの」2007
9.わたしにできること/石田燿子
 「STRAIKE WITCHES」2008
10.ケロッ!とマーチ/角田信朗&いはたじゅり
 「ケロロ軍曹」2004
11.メリッサ/ポルノグラフィティ
 「鋼の錬金術師」2003
12.飛翔-NEVER END-/西松一博
 「劇場版クラッシャージョウ」1983
13.奈落の花/島みやえい子
 「ひぐらしのなく頃に解」2006
14.わが青春のアルカディア/渋谷哲平
 「わが青春のアルカディア」1982
15.愛よその日まで/布施明
  「ヤマトよ永遠に」1980
16.哀戦士/井上大輔
 「機動戦士ガンダムII 哀・戦士編」1981
17.ダンバインとぶ/MIO
 「聖戦士ダンバイン」1983
18.アンパンマンマーチ/ドリ-ミング
 「それいけ!アンパンマン」1983
19.マクロス/藤原誠
 「超時空要塞マクロス」1982
20.片道キャッチボール/MOSAIC.WAV
 「ぽてまよ」2007

|

2009.01.17

第39回「にふ亭・ぽっどきゃすてぃんぐ落語」

公開録音も回を重ねる事39回。
手持ちのiTunesのにふ亭フォルダも
1月14日配信の「五人廻し」で150席を数える。
第1回配信から3年半。出演者53人(組) ネタ123。
落語ライブラリーとしても十分なボリュームだ。
名だたる真打ちの録音とは違い、完成されていない
若手の生き生きしたライブが楽しめる。
不景気風が吹き荒れる昨今、経費節減の折、
相変わらず存続の危機は続いているようだが、
なんとか持ちこたえて欲しいものだ。

さて今回の公開録音。前回同様
開場予定時刻の13時30分には前方の席が埋まり
開演5分前にはほぼ満席となった。
やや平均年齢が高い気がしたのは気のせいか。
和装のお客さんが多かったのも眼福。

090117_133901


前座:柳家小ぞう 『初天神』
始終にこにことご機嫌な金坊に、
こちらも朗らかになってしまうような一席。
Tinyな小ぞうさんがめくりに手が届くかどうか、
会場全体が心を一つにして
ドキドキしながら見守っていたはず。
もうすぐ二つ目の期待の前座さんでした。

三遊亭時松 『花見酒』
真冬日になろうかというこの時期に花見酒。
季節先取りは落語会も同様とか。
兄貴と二人でやったりとったり。
樽から酒の芳香が漂ってくるようでした。
お酒、お好きなんですかね。
前回出演の「宿屋の富」では正直それほど
印象に残らなかったのですが、
あれから1年余。見違えるほど
素敵な噺家さんになられていました。

瀧川鯉橋 『味噌蔵』
芸術協会から。
鯉昇一門の貧乏自慢が噺の伏線になっていたとは。
この人の話は面白いなぁ、と思っていたら
爆笑の時そばを聞かせてくれた人でした。
うっかりお名前を失念していましたわ。
この時も枕がとんでもないオチになっていて。

柳家喬之進 『文七元結』
大好きな喬之進さんです。
7回目の出演で何を持ってこられるのかと
楽しみにしていたら人情噺の大ネタですよ。
芸風なのか、人情物なのにじめじめしない、
爽快な仕上がりがとても心地よかったです。
喉の具合が余り良くなかったようですね。

桂文ぶん 『錦の袈裟』
初出演。
宇佐見さんが「聞けば必ず好きになる」と紹介。
順当に行けば今秋あたり真打ち昇進?
男前さんで話の切れも良かったんだけど、
随分淡泊な二つ目さんだなぁ、との印象。
トリで時間が押していたせいか、
いきなり「江戸っ子てぇのは…」で始まり
そのまま淡々と終わってしまいました。
初出演で自分の名前も言わなかった人は初めてかも。
落語協会のプロフィールもあっさりしたもので、
PRビデオの「牛ほめ」が唯一のアピール。
文字でなく芸で、と言う事でしょうか。
お上手な噺家さんなだけに、
どんな人なのかとても気になります。
それが狙いですか、文ぶんさん?

39

|

2009.01.11

定額給付金 щ(゚o゚щ)カモォォォン

政府が国民一人一人に1万2千円くれるらしい。

有職者も失業者も、納税者も非納税者も、
既婚者も独身も、子持ちも小無しも、
自民党支持者も共産党支持者も、
全ての国民に等しく1万2千円が給付される。
子供と年寄りには更に8千円加算されるそうだ。

こんなに明るい話題が久しくあっただろうか。
1年間地道に集めた領収書で確定申告をしても、
1万2千円も還付される事はなかなかない。
ましてや1万2千円をくれる人などどこにもいない。
夫婦に子供2人で加算分含めて6万4千円。
減り続けるボーナスの穴を埋めるには十分ではないが、
キュウキュウの家計には有り難い金額だ。

《定額給付金について、(民主党)鳩山氏は
 「究極の大愚策と言われる。効果も乏しく、
 国民が望んでもいない」として、2次補正から切り離し、
 2兆円の財源を雇用や医療・福祉、中小零細企業支援
 などの対策に振り向けるよう求めた。
            (1月6日配信 時事通信)

民主党は今回の定額給付金を「究極の大愚作」
「その場限りのバラマキ」として政府に撤回を求めており、
マスコミもその論調に乗った報道を繰り返しているが、
「国民は給付を望んでいない」などと勝手な事は
言わないでいただきたい。
私は1万2千円は是非とも欲しい。

反対派は定額給付金の財源となる2兆円を、
雇用や福祉対策に振り分けるよう求めているが、
それらの対策と定額給付金は別次元の問題であり、
給付金と雇用問題対策費を二択で考えるのが
そもそもの間違いである。
特に雇用対策は、給付金の実施とは関係なく
政府主導で可及的速やかに対処すべき問題である。
「給付金が実施されると十分な雇用対策がなされない」
ともとれるような発言は極めて恣意的だ。

更に「1万2千円の給付金と消費税増税がバーターなら、
給付金はもらわない方が良い」といった「街の声」も
一部マスコミによって伝えられているが、
消費税増税は給付金以前から議論されてきた事であり、
給付金を中止する代わりに消費税増税を見送る
ような議論は最初から存在しない。
政府は3年後の消費税増税を既定路線として
既に動き始めているが、それに対して国民は
断固として拒否の意思表示をしただろうか。
多くは「福祉の充実のため」「財政健全化のため」
やむを得ないとして受け入れているのではなかったか。
少なくともマスコミはそのように報道していた。
増税を受け入れ景気対策の給付金を拒否する、
こんな国民を持つ国がほかにあるだろうか。
物わかりが良いにも程がある。

生活の安定と財政の健全化は為政者の義務である。
国民は労働し、納税し、子弟に教育を受けさせ、
そして自ら幸せに生きる権利を主張するべきだ。
与野党の党利党略に踊らされ、
自ら望んでストイックになる必要はない。

「1万2千円で何しよう?」
配布対象が限定された前回の地域振興券と違い、
今回の定額給付金は全国民が支給対象となる。
一部例外があるにしても、会社の同僚も隣に住む人も、
帰りに寄った居酒屋で飲んでいる全ての人にも
同じように1万2千円が支給される。
宝くじよりはるかに現実的な皮算用の話題を、
みんなで共有できるのだ。
「食費に消えます」「借金返済に」「貯金します」
…使い道は何でも良い。
何にでも使えるお金が全国民に等しく支給され、
それを「期待する」事が重要なのだ。

景気は気分で動く。
給付金を何に使おうかとワクワクする気分は、
きっと景気に良い影響を与えるだろう。
全国民をほんの少し幸せにする意義は大きい。

 ネガティブキャンペーンは不安を生むだけだ。

オピニオンリーダー達はもう一度よく考えて欲しい。

|

«家族割の作り方